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2016年8月28日 (日)

Jネット47の旅『鹿児島大会編』その③

 朝、まずは、温泉へ。鹿児島市内の銭湯はほとんどが温泉とのことで、帯広と同じようだ。中でも「中原別荘」の温泉は、深度800mから湧出し、加水も加温も貯湯もしない「源泉100%かけ流し」なのがうれしい。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉。露天風呂は1か所しかなく、朝は女性用なので、入ることができず、悔やまれた。
 朝食後、爽やかな晴天のもと、すぐ目の前の中央公園へ。セミの大合唱に圧倒される。鹿児島に来たからには、「西郷隆盛像」ははずせない。きれいな緑に囲まれた中に、高さ8mの銅像が堂々とそびえ立っていた。照國神社の前を抜けて、宿に戻る。

 8時半前に、鹿児島大会の解散式。おれんじ列車コースに向かうため、桜島コースの面々に、再来年の北海道大会での再会を約束して別れを告げ、9名で鹿児島中央駅へ。9:02発の九州新幹線さくら546号に乗り込む。新しい新幹線なので、静かで揺れも少なく、なんとも速いが、トンネルが多いのを実感する。札幌まで延伸する北海道新幹線は、もっとトンネルが多くなるのだろう。
 発車したと思ったら、9:46には新八代駅(熊本県)に到着。駅内にあり、Jネットメンバーが勤務する「DMOやつしろ」に立ち寄る。事業者や市民などが一体となって観光地域づくりを行う一般社団法人で、DMOは、“どこでも、みんなで、おもてなし”と、名は体を表しているようだ。

 肥薩おれんじ鉄道の改札口に向う。“動くレストラン”観光列車『おれんじ食堂』の乗車証明書(兼座席指定券)をいただいて、ホームで待つこと数分、八代海、東シナ海をイメージしたダークブルーに金の帯が入った車体がすべり込んできた。2両編成で、1号車はホテルのダイニングを、2号車はリビングをイメージした内装になっている。川内駅までの「スペシャルランチ」便で、指定された2号車に乗り込むと、海側が見やすいように座席が配置されていた。テーブルに置かれた、農園レストラン「三蔵」のメニューを見ると、ステーキをメインとしたフルコース10品のスペシャルランチで、期待感が益々高まった。

 定刻の10:08に出発進行、ガタンゴトンというローカル列車ならではの走行音に、新幹線と違った汽車旅の趣きを感じる。新幹線だとわずか30分位の距離を、たっぷり4時間かけて九州西海岸の景色と旬の味を楽しむ、豪華でスローライフな列車旅だ。
  出発すると、まもなく海岸線に出て、お昼までは、海を眺めながら、コーヒーなどの飲み物と軽いお菓子を楽しむ、ティータイムになっている。
 途中、いくつかの駅に到着すると、15分~20分位の停車時間があり、ホームには、乗客向けに、地元のマルシェが出店していた。駅を発車するときには、マルシェの売り子さんや駅員が笑顔で手を振ってお見送り、我々もそれに応えて、大きく手を振った。12:01に出水駅に到着、ここで出来立ての料理が積み込まれ、いよいよ、フルコースの始まりだ。

 12:19に出水駅を出発すると、地元熊本の地ビール「不知火海浪漫麦酒」(これは有料)で乾杯して、海鮮茶碗蒸しの前菜からスタート、ほろ酔い加減だが、繊細で美味しい味付けに満足しながら、冷しそうめん、焼き物・煮物、南瓜のスープ、ブリの風味焼きを堪能し、いよいよメインの鹿児島県産和牛のステーキ(隣席のお肉の方が大きく見えたのは気のせいか?)。じっくりとお肉の味と食感を味わい、イカの炊き込みご飯とともに、満足感に満たされる。
 海の景色は、天草諸島に囲まれた八代海(不知火海)から東シナ海へとかわり、13:01に阿久根駅に到着。この駅舎は、観光寝台列車「ななつ星in九州」や「おれんじ列車」を手がけた水戸岡鋭治氏がデザインしており、“まちの迎賓館、公民館”をコンセプトとして、木材がふんだんに使われ、「にぎわい交流館」として、とてもおしゃれな駅舎になっていた。

 料理も佳境に入り、別腹とはいえ、食後のパウンドケーキやチーズケーキのデザートは、ちょっとキツかった。と思ったところで、13:50に薩摩高城駅(さつまたきえき)に到着。駅から数分の海岸へダッシュすると、海岸沿いが一望できる展望台があった。肥薩おれんじ鉄道の社員の皆さん手作りで、駅ホームにはその様子がパネル展示されていた。食後の運動に?と粋なおもてなしだ。
 14:50に薩摩高城駅を発車して海岸線から内陸部に入り、名残惜しくも14:19に終点の川内駅に到着。乗車前は、約4時間の行程を持て余すのではないかと思っていたが、素晴らしい景色、素敵な駅舎、美味しい料理、そして地元の方々のおもてなしと、大満足の列車の旅だった。
♪「おれんじ食堂」のHP
 http://www.hs-orange.com/kankou/

 駅構内の物産館などを眺め、14:47発の新幹線さくら409号に乗り、14:59に鹿児島中央駅に到着。おれんじ列車コースの仲間に感謝と別れを告げ、北海道から参加の仲間と二人で、駅ビルのアミュプラザの屋上へ。
 事前にネットでチェックしていた「大観覧車アミュラン」だ。500円の切符を買って、カップルを横目に乗車口で待機。本当はすぐに乗れたのだが、2台しかないお目当ての“シースルーゴンドラ”を待つこと数分。無料観光セット(音声観光案内・地図形パンフレット・双眼鏡)を借りて乗り込むと、文字どおり、ゴンドラまるごと透明で、足元の景色もバッチリだ。
 最も高い場所は地上約91mにもなり、桜島の美しい勇姿や鹿児島市街地を一望できる。眼下にミニチェアのように見える市電が走っていたが、一部の線路周辺には芝生がきれいに植えられていた。市の「市電軌道敷緑化整備事業」により、ヒートアイランド現象の緩和や都市景観の向上などを目的として整備され、他都市からも注目されているという。これは是非とも札幌や函館の市電にも導入し、潤いのある街づくりに役立てててほしいものだ。
♪ 「観覧車アミュラン」のHP
  http://www.amu-kagoshima.com/amuran/

 約15分の観覧車で、鹿児島の旅もフィナーレへ。駅構内でお土産を買って、リムジンバスで鹿児島空港へ。17:35発のスカイマークで羽田空港へ。軽く夕食をとって、20:30発のスカイマークに乗り継ぎ、22:05に新千歳空港に無事到着。空港を出るとヒヤッとした外気に触れ、北海道に帰ってきたことを実感した。

 初めての訪れた鹿児島。その歴史、文化、観光、食、そして新たな出逢いと、連日好天にも恵まれ、楽しい3日間を過ごした。
 何よりも、今回のJネット47鹿児島大会を企画・運営し、お世話いただいた鹿児島県庁のスタッフの皆さん、訪問先で対応いただいた地元の方々、そして、全国各地から駆けつけたメンバーの皆さん、3日間の旅に快く送り出してくれた家族に感謝し、結びとしたい。

全3回《完》

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Jネット47の旅『鹿児島大会編』その②

 2日目の7月23日(土)、朝、気持ちのよい天気に誘われ、朝風呂を浴びに、貸切露天風呂「鹿の湯」へ。その名のとおり、庭に現れた鹿を見ることができた。
 朝食後、食堂に集合し、「旅行人山荘」の蔵前壮一社長から、山荘の歴史など映像もまじえながら講話を伺った。
  ルーツとなる丸尾温泉は文政2年(1819年)に発見され、大正6年、蔵前仁蔵氏がこの温泉を譲り受け「丸尾温泉旅館」を始めた。昭和9年、日本で初めて霧島国立公園が指定されると、全国から観光客が訪れるようになり、その後新婚旅行ブームに沸いた昭和43年には、現在の地に移転して「霧島プリンスホテル」となり、平成9年、名称を「旅行人山荘」と変えた。来年は創業100年目を迎えるとのこと。蔵前社長は雑誌「旅行人」を発行する旅行作家でもある。
 平成27年には、トリップアドバイザーの「殿堂入り」を果たしており、閑静な50000坪の自然林に囲まれた豊かな環境と、自然な形の接客で、とても癒される名旅館だ。
♪「旅行人山荘」のHP
  http://ryokojin.com/

  山荘前で全体写真を撮って、送迎バスでJR肥薩線の「嘉例川駅(かれいがわえき)」へ。明治36年(1903年)に営業を開始した無人駅で、名誉駅長の篠原さんからお話を伺う。 駅には、ここに居着いて「にゃん太郎」と名付けられたネコがおり、今年5月に“嘉例川観光大使”に任命され、観光客の人気者(ネコ)となっていた。もちろん、駅舎内には、ネコ小屋もある。
  嘉例川駅12:03発の観光特急列車「はやとの風」に乗り込む。漆黒のボディが印象的な2両編成の列車で、内装には木がふんだんに使われている。早速、昼食の「百年の旅物語かれい川」弁当をいただく。九州駅弁グランプリで3連覇したこともあり、シイタケやたけのこ、コロッケやさつまいも天ぷらなど、地元に伝わる懐かしい味が詰まった、ボリューム感のある駅弁だ。
♪「特急はやとの風」のHP
  https://www.jrkyushu.co.jp/trains/hayatonokaze/

  13:00に鹿児島駅に到着し、「仙巌園」へ。平成27年7月に「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産として『世界文化遺産』に登録された「旧集成館」を、ボランティアガイドの方に案内していただいた。
 集成館事業は、1850年代に第11代薩摩藩主島津斉彬が進めたもので、大砲を鋳造するため火力の反射を利用して高温で鉄を溶かした「反射炉跡」や、機械・機関類を整備補修した「旧集成館機械工場跡」、英国人技師の宿舎となった「旧鹿児島紡績所技師館(異人館)」が登録されている。気温34℃の炎天下の中、庭園も含め、ほぼ2時間をかけてヘロヘロになりながら巡った。途中、事務局差し入れの名物「ぢゃんぼ餅」をほおばり、薩摩切子ギャラリーショップや売店でクールダウンして、なんとかゴール?にたどり着いた。
 ガイドのおばさまは、元気であるだけでなく、とても詳しく勉強されており、地元に誇りを持っている姿が印象的であった。
♪「仙巌園」のHP
  http://www.senganen.jp/business-guide/

 照國神社近くの「中原別荘」に移動、チェックインして、16時、NPO法人かごしま探検の会代表の東川隆太郎氏の軽妙な案内で、街歩きに出た。鹿児島の百貨店「山形屋」は、数ある北海道物産展の中で、何と13年連続全国売り上げ1位。鹿児島の市電は、札幌と同じように新型車両も走っていたが、窓をよく見ると、カーテンがある!のにビックリ。かの坂本龍馬とおりょうさん日本初の新婚旅行で霧島温泉を訪れたと言われているが、その前に鹿児島市内で一休みしていたらしいとの逸話から建てられた二人の銅像を見学。
 そして、メイン?は、参加者たっての希望で、鹿児島名物かき氷「白くま」のお店へ。数ある中から東川氏がチョイスしたのは、「蜂楽饅頭店」2階のカフェ。「白くま」は、練乳タップリのかき氷で、フルーツもいっぱい入っている、いわばフルーツポンチのかき氷か?。もちろん、目と口は干しぶどうでアクセントをつけ、可愛くデザインされている。

 そこから自由時間となり、天文館のアーケード内の物産館で買い物していると、昨夜の懇親会での「ナンコ珠」が売っていたので、思わず買ってしまった。 店外に出ると、ちょうど、鹿児島祇園祭“おぎおんさぁ”の前夜祭で、威勢の良い掛け声とともに迫力ある宵神輿が始まり、わずかな時間だったが、祭り気分に浸って、宿に戻った。
♪「温泉ホテル中原別荘」のHP
 http://nakahara-bessou.co.jp/

 18時半からの懇親会では、余興として、焼酎当てクイズ。鹿児島の芋、宮崎のそば、大分の麦、熊本の米、そして沖縄の黒糖と、九州・沖縄を代表する5種類の焼酎の飲み比べ。自分は飲むほどに迷い、一つしか当たらなかったが、一人だけ全問正解者が出たのには驚いた。
 正面のテーブルには、薩摩の地焼酎がずらっと並べられ、昨日は、「三岳」などを味わったので、今日は「魔王」を中心に楽しんだ。
 懇親会の最後には、指名があったので、鹿児島大会への感謝とともに、2年後の北海道大会には、ぜひ参加していただくよう、ご挨拶し、オリジナルの「ハイタッチ一本締め」で締めさせていただいた。

 2次会は、事務局に案内していただき、9人で「かごしま屋台村」へ。25店舗が入っており、作りは小樽や函館の屋台村に似ていたが、店外の路上にもテーブルが所狭しと並べられていた。土曜の夜のせいか、若い人が多く活気にあふれており、何とか奄美料理「愛加那」の店外テーブルに座れた。トロピカルな飲み物に、名物の油ソーメントビンニャ(小さな貝)、パパイヤ漬けなどをつまみながら、観光談義に花を咲かせた。
 南国の夜を20分ほどぶらぶら歩いて宿に戻り、2次会に合流、さらに交流を深めた。
♪「かごしま屋台村」のHP
  http://www.kagoshima-gourmet.jp/about

《つづく》

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Jネット47の旅『鹿児島大会編』その①

 花は霧島 煙草は国分 燃えて上がるは オハラハー 桜島
                           (鹿児島おはら節)

 やって来ました! 鹿児島県。
 今回の『Jネット47の旅』は、平成28年7月22日(金)~24日(日)、Jネット鹿児島大会で、霧島温泉から世界遺産、観光列車「はやとの風」と「おれんじ食堂」乗車と、歴史とおもてなしの地域づくり探訪の旅に出た。

 『Jネット47』は、平成8年1月、全国47都道府県の職員ネットワークとして発足し、2年に1回、各県持ち回りで交流会を開催している。
 これまで、平成13年の熊本、15年の静岡、17年の愛媛、22年の富山、26年の群馬の各全国大会のほか、19年の関東ブロック大会(群馬・草津)、21年の九州ブロック大会(大分・湯布院)に引き続き、今回の第10回記念鹿児島大会に参加した。

 7月22日(金)、新千歳空港から10:20発のAIR DOで羽田空港を経由して、SNAで鹿児島空港へ、予定時刻どおり15:00に到着。ここで、鹿児島県大会事務局の出迎えを受け、美味しい鹿児島茶のおもてなしをいただきながら、他県からの参加者と再会・合流した。
 空港の外にでると、16時というのに、強烈な太陽の光を浴び、モアッとする熱気に包まれた。今年はまだ真夏日(30℃以上)がない札幌とは10℃位の気温差がありそうだ。
 宿の送迎バスに乗り込み、ぐんぐん高度を上げて、霧島温泉「旅行人山荘」へ。受付の手続きをし、北海道からの4名の仲間とも合流して、早速、事務局で手配していただいた貸切露天風呂「赤松の湯」へ。芝生を横切った木々の中にあり、開放感タップリ。単純泉と硫黄泉の2つの浴槽があり、先着していた他県からの参加者とも裸で再会のあいさつをしながら、手足をぐっと伸ばすと、とても心地よい。これだけでも、鹿児島までやってきた甲斐があるというものだ。

  17時半から食堂で総会を開催、2年後の第11回大会は、いよいよ北海道での開催に決定した。総会後、会場設営のためテラスに出ると、遠く桜島の勇姿が霞んではいたが眺められた。
 19時から懇親会になだれ込む。鹿児島県外から25名程が参加し、各県ごとに、持ち寄った地酒や地焼酎、おつまみなど名産品をPRしながら自己紹介。北海道からは、道産ぶどう100%のワイン5本を差し入れした。

 地元産のお料理を味わいながら懇談していると、本日のメインイベント「ナンコ大会」の開幕だ。「ナンコ」とは、「薩摩拳」とも言われる酒席の遊び。今回の大会ルールは、向かい合った二人がそれぞれナンコ珠(長さ10㎝ほどの箸)を3本持ち、うち1~3本を拳の中に隠して出し合い、双方の合計の本数を言い当てるもの。将棋盤に似た「ナンコ盤」があり、ナンコを出し合う“パシッ”という音が心地よい。
 負けた方が罰?として焼酎を飲み、双方共にはずれた場合は、審判が飲むという、審判にとっても過酷な?ゲームだ。試合は3本勝負で2本先取で勝ち進む。すでに、ホワイトボードには、トーナメント表が張られ、事務局によるデモンストレーションの後、早速競技開始。当意即妙に戦略をめぐらすも、無謀な?直感が当たることもあり、それだけに熱くなる。結果は、自分は1回戦で敗退となり、群馬県のM氏が優勝に輝いた。
 ひと風呂浴びて、2次会場へ。持ち寄った酒、つまみでさらに話も弾み、夜遅くまで語り合った。

《つづく》

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